ふくしまFM

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キミノチカラ、海をこえて~青年海外協力隊の道~ キミノチカラ、海をこえて~青年海外協力隊の道~

2022年3月26日(土)放送分 GUEST:幕田順子さん<後編>

2022年3月19日(土)・26日(土)
GUEST:幕田順子さん

青年海外協力隊 1985年度1次隊でザンビアに派遣

今週のゲストは、先週に引き続きまして
青年海外協力隊 1985年度1次隊でザンビアに派遣されていました、
幕田順子(マクタジュンコ)さんです。職種は理数科教師です。
いわき市のご出身です。

昭和60年1次隊といった方がシックリきますね、笑

さ、幕田さんが派遣された国が「ザンビア」
アフリカの真ん中ちょっと下。南半球の内陸国。
アフリカのスイスと言われるくらい、標高が高く涼しいそうです。
そう先週の放送で衝撃的だったのが、ザンビアの田舎町で振る舞われた食事。
もちろんおもてなしのご馳走ではあるんですが「食用ネズミの塩茹」
現地の人に教えてもらいながら、なんとか1匹を完食。よっぽど印象的な食事だったんでしょう。35年たった今でも、しっぽを抜く感覚や毛が歯に挟まる感覚を覚えているんですから。
もちろんこれも立派な異文化理解ですよね!

さ、幕田さんは理数科教師として、首都から500km離れたカテテと言う地方都市のセカンダリースクールに配属されます。
日本で言う中学校から高校で、そこで理科の先生という訳です。

語学がちょっぴり苦手だった幕田さんは、教科書を使って板書するよりも、実験や実物を見せる授業を行なっていたそうです。
ところがそれがウケる訳ですね。

実は、途上国の学校には寄付された実験道具や機材が使われずに埃がかぶっているモノをあったりするのです。上手く活用されないというか、モノがあっても使い方が分からなかったり、先生たちも教え方を知らないという場合も多いそうです。これもドネーションの課題というか、ミスマッチなんでしょうね。

それにマッチしたのが幕田さんですね。
幕田さんにとってみれば苦手な語学を補うことができる上、子供達の興味を引くことができて、幕田さんの存在意義を見せることができたそうです。
夜の学校で皆既月食を見たり、人体模型を触ったり、教科書だけじゃない幕田さんの授業に子供達はとても喜んでいたそうです。

とにかく子供たちは学ぶ意欲があって目がキラキラしているそうです。
それは学校に通えることが当たり前じゃないからなんです。授業料は無料でも、文房具代や制服代が払えない子供は学校に通えないそうです。
だから子供たちは学校でみんなと学べることが楽しくてしょうがないのです。

幕田さんの活動はそれだけでなく、近く(100km隣)の協力隊員と一緒にザンビアで初めての学校対抗のスポーツ大会も開催したりと、授業以外の活動もチカラを入れていたそうです。
となると、2年で終われず、3年間協力隊をやることになったのです。
昔は任期の延長がユルユルだったとか。笑

帰国後は、アルバイトしたり、JICAの協力隊の広報の仕事をしたり、その後1990年に今の職場になります福島県国際交流協会に就職されます。
やっぱり国際協力に携わる人生なんですね。
自分の「外国人」だった経験を活かし、日本に暮らす外国人のサポートをしているそうです。
そして今年の3月には定年退職を迎えましたが、個人の立場で外国人と「共に暮らす」活動を続けていきたいそうです。

この国際協力人生の原動力は、協力隊時代の「恩返し」だそうです。

さぁ幕田さんの国際協力人生、新たなスタートです!

JICA二本松インフォメーション

JICA海外協力隊は、開発途上国の現地の人々とともに生活や技術の向上などに取り組む活動で、すでに5万3千人以上の多くの方々が参加しています。
また、帰国後は日本や世界で、協力隊の経験を活かした活躍が期待されています。
一時は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全世界の派遣隊員の帰国を余儀なくされ、新規の派遣も延期されていましたが、現在は、派遣先国での隊員の健康と安全確保を確認した上で派遣を再開しており、すでに多くの隊員が活動しております。

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2022.03.26(土) 09:00

2022年3月19日(土)放送分 GUEST:幕田順子さん<前編>

2022年3月19日(土)・26日(土)
GUEST:幕田順子さん

青年海外協力隊 1985年度1次隊でザンビアに派遣

今週のゲストは、番組163人目のゲストさんです。
青年海外協力隊 1985年度1次隊でザンビアに派遣されていました、
幕田順子(マクタジュンコ)さんです。職種は理数科教師です。
いわき市のご出身です。

ひっさしぶりの昭和隊次の方ですよ〜!
なんせ青年海外協力隊の歴史は半世紀以上、
そりゃ先輩方の汗と涙と努力の上に成り立っているわけです。

幕田さん、なんと!青年海外協力隊が初めての海外だったそうです。
それまで海外に興味があった訳でもなく、パスポートも持っていなかったそうです。
ですから、なんと!と言いましたけど、まだまだそう言う時代だったのです。

初めての海外が、開発途上国。アフリカ・ザンビア。
だから今よりもずっとハードルの高い挑戦だったのかもしれませんね。

幕田さんは、大学は教育学部に進学し理科の教師を目指していたそうです。
ですが、大学3年生の終わり頃になると、福島で生まれ、福島で育ち、このまま福島で教員になっていいのかと、モヤモヤ感が・・・
世間知らずのまま人に教える立場の仕事をしていいのかと思い始めるのです。

そんな時に偶然目にしたのが、電車の中吊りポスター。
青年海外協力隊募集のポスターだったのです。

コレだ!と思った。

ただ正直に言うと、海外や国際協力に興味を持ったと言うよりも、挑戦する何かを見つけたと思ったそうです。
チャレンジする場がたまたま海外だったと。

さて、またまた昭和の時代を想像してくださいね。
幕田さん、実は一度教員採用試験に落ちています。
あのモヤモヤの時に受けている試験ですので、本人曰く、案の定不合格!
1年大学を延長して、自分探しをしている時に出会った協力隊。
やりたいことを見つけたことでいろんな相乗効果があるのでしょう。
大学5年生の春に青年海外協力隊と教員採用試験をダブル受験するんですが、なんと、両方合格!
自分の気持ちは、もちろん協力隊ですが・・・両親は・・・大反対!

さぁここから両親の説得が始まります。

が、話は平行線のまま、両方2次試験へ。

で、2次試験も、両方合格!

さ、説得も大詰めを迎えます。

でも、最後は、お母さんのポロッと言った一言で決まったそうです。
「私も若かったら、行っていたかも。」
お母さんも協力隊の可能性を感じていたのかもしれません。
もちろん娘の気持ちを一番に応援してくれたんですよね。

昭和60年。若干23歳。
幕田さん、アフリカザンビアに旅立ちます!

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2022.03.19(土) 09:00

2022年3月12日(土)放送分 GUEST:笹尾かずのりさん<後編>

2022年3月5日(土)・12日(土)
GUEST:笹尾かずのりさん

青年海外協力隊 2018年度1次隊でボリビアに派遣

今週のゲストは、先週に引き続き、
青年海外協力隊 2018年度1次隊でボリビアに派遣されていました、
笹尾かずのり さんです。職種は環境教育です。

笹尾さんが派遣された国が「ボリビア」
ウユニ塩湖などが有名な南米の中央にある内陸国です。
日本からはおよそ30時間。ちょっと遠い国のイメージですが、日系人から在留邦人を合わせると1万人を超えていて、実は日本を感じるモノも多いそうです。お昼の食堂のテレビで、ドラゴンボールがスペイン語吹き替えで放送されていた時は、懐かしさを超えて、誇らしかったそうです。笑

笹尾さんの職種は「環境教育」
大きく分けて2つあって、自然保全のグリーン系とゴミや廃棄物処理などのブラウン系に分かれるそうです。笹尾さんはブラウン系。
そして、環境教育は派遣前に技術補完研修があるそうで、そこでより専門的な研修を行うそうです。

笹尾さんは、ボリビア第三の都市のコチャバンバ県サカバ市のゴミ処理公社に配属されます。
ゴミ処理公社があるくらいですから、ごみ収集の仕組みもあるし、分別のゴミ箱も設置されているし、住民もゴミの知識はあるそうなんです。

笹尾さんの仕事は、はて?

ところがどっこい。仕組みや知識があっても、人の意識の問題なんですね。
ゴミのポイ捨てが問題になっているそうです。
そこにゴミ箱があるのに・・・んーこれは根深そうですね。

笹尾さん曰く、食文化や環境がそうさせているのかもしれないと。
ボリビアには屋台や出店が多く食べ歩き文化があり、その時に出たゴミはポイっとその場に捨ててしまうというのが現状のようです。
ゴミの知識もあるし、環境意識もそれほど低くないはずなのに、ポイっとな。

そこで笹尾さんが考えたのが「トゥルエケ」の推進です。
トゥルエケとは、現地語で物々交換という意味だそうです。
ペットボトル、缶、紙などリサイクル品をリサイクル業者に買い取ってもらう仕組みがあり、それを家庭ごと、学校ごとに、細かく直接支払ってもらえるようにしたそうです。
それにより、ゴミがお金になり、自分たちの実益になることで、より身近に実践的に環境意識を変えていこうと、力を入れて取り組んでいたそうです。

実践と環境教育。
いずれ環境問題は世界の共通の課題としてみんなが実践することではあるんですが、目の前の利益からその意識をどうやって変えていけるのかと言うのは、少し時間のかかる課題のようですね。
ただ答えを押し付ければいいと言う問題でもなく、気づいて自分たちで選ぶための選択肢を増やすことが協力隊の活動でもあるのかもしれませんね

だからこそ、青年海外協力隊が世界の片隅で地道に活動しているんですね。

そして笹尾さんは、現在はJICA福島デスクで地域の窓口として国際協力の推進に尽力されています。

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JICA海外協力隊は、開発途上国の現地の人々とともに生活や技術の向上などに取り組む活動で、すでに5万3千人以上の多くの方々が参加しています。
また、帰国後は日本や世界で、協力隊の経験を活かした活躍が期待されています。
一時は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全世界の派遣隊員の帰国を余儀なくされ、新規の派遣も延期されていましたが、現在は、派遣先国での隊員の健康と安全確保を確認した上で派遣を再開しており、すでに多くの隊員が活動しております。

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2022.03.12(土) 09:00

2022年3月5日(土)放送分 GUEST:笹尾かずのりさん<前編>

2022年3月5日(土)・12日(土)
GUEST:笹尾かずのりさん

青年海外協力隊 2018年度1次隊でボリビアに派遣

今週のゲストは、番組162人目のゲストさんです。
青年海外協力隊 2018年度1次隊でボリビアに派遣されていました、
笹尾かずのりさんです。職種は環境教育です。

笹尾さんの海外への興味はというと、
まったく無かった・・・
声を大にして、まるっきり無かったそうです。

だから、青年海外協力隊のことも、全く知らなかったそうです。

もうここまでくると潔い!拍手!

それまで海外旅行にも行ったことが無い青年が協力隊へ行っちゃうんですから、人生は面白いですよね。

協力隊に参加する前は、保険代理店で8年間、営業担当として働いていました。
しかし、その仕事を定年まで続けるイメージができなかったそうです。

そんな時に見た、JICA海外協力隊のテレビCM。
なぜか興味を惹かれて、そのまま募集説明会に参加したそうです。
そして、その募集説明会で出会った協力隊OBの活き活きと語る姿に一気に引き込まれたと言います。

なんと、募集説明会に行った数日後には応募してしまったのです。

はやっ!
いや、即答!
そのぐらいインパクトがあったんですね。すげぇよOB!笑

勢いと思いのまま応募しましたので、不安も何も、分からなかったそうです。
そりゃ海外に行ったことも無いから、海外の不安がわからなかったんです。
何がわからないか、分からないってやつ。笑
ヨシ!潔し!
ここまでくると、なんか気持ちがイイっすね。

なんか、後先考えず、アクセル全開!
みたいに見えますが意外と職種選びは冷静だったようです。
比較的資格や経験を必要としない「青少年活動」「コミュニティ開発」「環境教育」の3つに絞ります。その中でも、前年のデータで一番倍率の低い「環境教育」に応募したそうです。
知識や経験では劣るかもしれないからと、一番受かりそうなところを狙ったそうです。これまた正直!

そして、一発合格。
いやー笹尾さんのスピード感はスゴイっすね。

スピードスター笹尾さんの協力隊の道は、また来週です。

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JICA海外協力隊は、開発途上国の現地の人々とともに生活や技術の向上などに取り組む活動で、すでに5万3千人以上の多くの方々が参加しています。
また、帰国後は日本や世界で、協力隊の経験を活かした活躍が期待されています。
一時は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全世界の派遣隊員の帰国を余儀なくされ、新規の派遣も延期されていましたが、現在は、派遣先国での隊員の健康と安全確保を確認した上で派遣を再開しており、すでに多くの隊員が活動しております。

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2022.03.05(土) 09:00
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