
福島県ラジオ3局共同キャンペーン
「ハザードマップを見てみよう!」
NHK福島放送局・ラジオ福島・ふくしまFMの県内ラジオ3局では、水害の「ハザードマップ」をもっと知り、見てもらうことを主題とした番組を企画しました。5分~10分の番組を制作し、3局で同じインタビュー素材を局の枠を超えて放送いたします。 県内ラジオ3社が防災のインタビュー素材を共同で制作・放送するのは初めてです。この放送で「ハザードマップ」に関心を持ち、少しでも多くの県民の皆さんが自分の住む地域にどんな災害の危険があるのかを、 日頃からチェックして頂ければ幸いです。
番組名
福島県ラジオ3局共同キャンペーン「ハザードマップを見てみよう!」
放送日時
毎月第4日曜日13:55~14:00
放送内容
第9回:伊達市市民生活部危機管理担当参事 梅津善幸さん2023.6.25放送
伊達市では令和4年3月に防災マップを改訂したということですが、どのような経緯から改訂したのですか?
伊達市では、平成30年3月に防災マップを作成、配布しておりますが、令和3年10月に福島県が新たに広瀬川、伝樋川、東根川と古川の洪水浸水想定区域を指定したことから、市民の皆さんに自らが居る場所の災害リスクを知っていただくため、このたび全面改訂し、市内の全世帯に配付を行ないました。
それではハザードマップを見ていきましょう。今、梁川の中心部を見ていますが、阿武隈川がありまして、全面的に赤色が広がっていますね。
令和元年東日本台風でも、市内梁川地区の広瀬川を挟んで、川北地区の町裏、大町1丁目、大町2丁目、そして清水町周辺で特に大きな浸水被害がありました。
この令和元年東日本台風による被害を受けて、伊達市として、どのような取り組みを行っていますか?
市内10か所に土のうステーションを設置し、雨量情報などが確認できる伊達市災害監視システムというものを構築し、市民の皆様にも見られるよう、昨年4月よりインターネット上で公開しているほか、昨年9月からは市民の皆様に気象などの情報や避難関連情報をプッシュ通知でお知らせできるよう防災アプリの運用を始め、今年の4月からはいち早い防災情報をお知らせするため、メール配信システムもリニューアルし、同時にツイッターやアプリにも配信できるよう改善しています。1人でも多くの市民の皆さんにお手持ちの携帯電話等でアプリやメールをご登録いただきたいと思います。また、伊達市内外にお住いのご家族や知人の皆さんにもご活用いただき、災害時の避難行動の判断や安否確認などの際に、アプリの情報をもとに電話をするなどお役立ていただければ、さらに力強い防災情報になると考えております。
改訂したハザードマップを市民の皆さんにはどのように活用して欲しいですか?
自分が普段いる場所のリスクを把握していただくことはもちろんのこと、平常時から家族や隣近所で災害時の行動についてお考えいただくきっかけとして、また、マイタイムラインを考えることなどに、ぜひご活用いただきたいと考えております。
伊達市市民生活部 危機管理係
電話:024-575-1197
第8回:南相馬市危機管理課 中野直良さん2022.12.25放送
水害という点で、南相馬市の特徴は?
市内を、「鹿島区には真野川」、「原町区の新田川(にいだがわ)」、「小高区には小高川」が流れています。そこから数多くの支流が流れていて、氾濫すると広い範囲で浸水します。
令和元年の台風19号の際には、500件以上の建物が床上・床下浸水の被害を受けました。いざという時に避難できるよう、日ごろからハザードマップを見て頂きたいと思います。
それではハザードマップを見ていきましょう。新田川(にいだがわ)の下流、原町区の泉周辺は青色や紫色になっています。
▼原町区泉「泉の一葉マツ」
この泉地区は、「泉の一葉マツ」と呼ばれる高さ8メートルの黒松の巨木があります。この黒松のおよそ1/3にあたる高さ3メートルまで浸水する可能性があります。新田川とその支流に囲まれている地域で農業を行う上では非常に水の便の良いところです。 一方で、大雨の際にこれらの河川が同時に越水すると、この地域の水かさが一気に増すことが予想されます。
▼鹿島区・JR鹿島駅前
鹿島駅から500メートル程の所に真野川が流れています駅西口から真野川の間は、最大で1メートルから2メートルの浸水が想定されます。駅の前は50cmの予想で、駅前を県道・浪江鹿島線、いわゆる旧国道が走っています。大雨の際は、通行止めなどが予想されます。避難所へ移動できなくなる前に早めの避難を心掛けてください。
最後に、ハザードマップを活用して洪水被害に備える上で留意することがあれば教えてください。
▼近くに河川がなくても地形によっては、大雨の際に水が集中しやすい場所があります。 「自分のところは大丈夫」と思いこまずハザードマップで確認してください。
▼また、災害時により安全な経路で避難できるように、ご家族の皆さんでハザードマップを見ながら、話し合っていただくことも重要だと思います。
南相馬市危機管理課
電話:0244-24-5232
第7回:相馬市地域防災対策室 齊藤浩司さん2022.11.27放送
水害という点で、相馬市の特徴は?
相馬市には、二級河川である宇多川と小泉川が市街地を通り、松川浦へと流れており、過去には、平成元年の台風13号、平成12年の台風3号などにより大規模な水害が発生しております。また、令和元年東日本台風と令和元年10月25日の大雨では、市街地を含めた広範囲で浸水被害が発生しました。この台風では、市内全域で断水が発生し、その後の10月25日の大雨では、2名の尊い命が失われております。
それではハザードマップを見ていきましょう。まず、角田公園テニスコートの周辺では最も深い箇所で、1メートル以上3メートル未満浸水するとみられる薄いオレンジ色になっている箇所がありますね。
角田テニスコートの近くの南側には二級河川の宇多川があり、令和元年東日本台風や令和元年10月25日の大雨の際には、周辺地域の住家などが、実際に甚大な浸水被害を受けております。
そして相馬駅周辺の地域でも1メートル以上~3メートル未満の浸水が想定される、薄いオレンジ色になっていますね。
相馬駅周辺は平らな地形で水路があり、近くの北側には二級河川の小泉川もあります。令和元年東日本台風及び令和元年10月25日の大雨では、相馬駅周辺も浸水の被害を受けました。
相馬市の皆さんへの呼びかけお願いします
令和元年東日本台風以降、市は排水ポンプ車2台を配備しており、また、県の河川改修事業が進んでいるため安全性が高まっておりますが、市民の皆さまには、常日頃から洪水ハザードマップを参考に、自分が住んでいる地域の避難場所や、市内の浸水想定区域を確認していただき、水害に備えてください。
相馬市地域防災対策室
電話:0244-37-2121
第6回:二本松市市民部生活環境課 塩田大さん2022.10.23放送
水害という点で、二本松市の特徴は?
二本松市には、一級河川である阿武隈川本川と油井川や杉田川といった支川が流れており、過去には、昭和61年の8.5水害や平成10年の8月豪雨の際に浸水被害が発生しました。また、令和元年東日本台風の際には、阿武隈川の本川だけでなく、東和地域・岩代地域を流れる支川でも広い範囲で浸水が発生し、岩代地域では断水になるなどの被害がありました。
それではハザードマップを見ていきましょう。安達地域の鯉川、油井川、それに、二本松地域の杉田川と阿武隈川との合流地点周辺がピンクになっていますね。
▼舟形橋
杉田川と阿武隈川の合流地点にある舟形橋周辺では、一帯が着色されています。特に右岸の北トロミ地区は全体的に0.5m~3.0mの浸水の可能性があり、一部では3.0m~5.0mの浸水の可能性も確認できます。これは、住宅の2階まで達するほどの水位となります。
▼八軒町
阿武隈川本川からは700m程離れた油井の八軒町ですが、支川である鯉川付近では、阿武隈川の水位の影響により浸水の可能性があることが確認できます。八軒町を中心に鯉川沿いの広い範囲で0.5m~3.0mの浸水の可能性があり、これは住宅の床上から1階の天井まで達するほどの水位となります。 実際に東日本台風の時は八軒町では住宅の床下浸水や車庫の床上浸水といった被害がありました。このように、本川の水位の影響を受け、支川の水位が上がり浸水するおそれのある地域もありますので、ハザードマップで確認してください。
東日本台風の被害を受けて
二本松市では東日本台風の被害を受けて、被害の大きかった東和地域・岩代地域については、東日本台風の際に実際に浸水した箇所をまとめたポスター版のハザードマップを令和3年4月に作成しました。ポスター版のハザードマップは各住民センター及び市ウェブサイト上で公開しておりますので、お手元のハザードマップとあわせて、お近くの住民センターまたは、市ウェブサイトでご確認下さい。
二本松市市民部生活環境課
電話:0243-55-5102
第5回:本宮市市民部防災対策課 消防防災係長 根本瑞さん2022.9.24放送
水害という点で、本宮市の特徴は?
本宮市は、川とともに発展してきた歴史ある「みずいろの町」として知られており、市のほぼ中心を阿武隈川が南北に流れ、安達太良川や五百川など複数の支川が阿武隈川へ合流する地形となっています。それらの河川と中心市街地が近いことから、ひとたび水害が発生すると、被害が大きくなる可能性が高いことが特徴と言えます。
それではハザードマップを見ていきましょう。
▼みずいろ公園
みずいろ公園は、安達太良川に面しており、阿武隈川との合流地点にも比較的近い場所に位置しています。 防災マップでは、3m~5mの浸水想定区域に指定されており、ピンク色に着色されています。 実際に、令和元年東日本台風では、3mを超える高さまで水が流れ込みました。
▼住民への呼びかけ
災害から自分の命や大切な人の命を守るためには、早め早めに避難をすることが大切です。まずは、防災マップで自分の自宅や職場などに、どのような災害のリスクがあるかを確認し、自分に合った避難行動、いわゆる「マイ避難」を考えておくことが非常に重要です。行政区や自主防災組織の活動の中でも、それぞれの地区の洪水や土砂災害などのリスクをみんなで共有し、みんなで避難について考えることも非常に効果的な取り組みです。防災マップの見方がよく分からない、教えてほしいという場合には、職員が行政区や自主防災組織の活動に伺うこともできますので、ご希望の際には市へお問い合わせください。
最後に、リスナーへお伝えしたいメッセージをお願いします。
最後に、繰り返しとはなりますが、災害から命を守るためには、早めの避難が大切です。大雨や台風の際には、市でお配りしている防災ラジオや防災行政無線からの声に必ず耳を傾け、命を守る行動をとるようお願いします。
本宮市市民部防災対策課
電話:0243-24-5365
第4回:須賀川市市民安全課 永田善貴さん2022.8.28放送
水害という点で、須賀川市の特徴は?
須賀川市には、一級河川である阿武隈川と釈迦堂川の合流地点があり、過去には、昭和61年の8.5水害や平成10年の8月豪雨の際に浸水被害が発生しました。 また、一昨年の令和元年東日本台風の際にも阿武隈川本川と釈迦堂川や滑川などの支川との合流地点の広い範囲が浸水し、釈迦堂川沿いの地区で2名の尊い命が失われました。
それではハザードマップを見ていきましょう。釈迦堂川の周辺が、ピンク色になっていますね。
▼須賀川アリーナ
釈迦堂川沿いに立地している須賀川アリーナ周辺は、最大で3~5mの浸水のリスクを表す色が塗られており、2階観覧席まで達するおそれがあります。 また、ハザードマップには、令和元年東日本台風の浸水範囲も示されています。 実際に、須賀川アリーナ周辺では、東日本台風時に床上浸水の被害があり、付近にある東北自動車道須賀川インターチェンジ前の道路において、車が通行できないほどの浸水位となりました。
▼須賀川駅
阿武隈川と釈迦堂川の合流点から約1kmあり、かなり河から離れている印象の須賀川駅ですが、阿武隈川から東北本線までの範囲一帯が着色されており、浸水するリスクがあります。須賀川駅前でも、50cm未満の浸水の可能性があり、これは大人の膝までの高さになります。このように、河川から離れた場所でも、浸水のおそれがある地域がありますので、ハザードマップで確認してください。
最後に、リスナーへお伝えしたいメッセージをお願いします。
川沿いにお住いの方は、氾濫があるかもと危機意識をお持ちだと思いますが、近くないから自分のところは大丈夫と思いこまずハザードマップで確認してください。
須賀川市市民安全課
電話:0248-88-9128
第3回:いわき市災害対策課 後藤拓也さん2022.7.24放送
水害という点で、いわき市の特徴について教えてください。
いわき市には、夏井川や鮫川、藤原川など11の水系、64の二級河川があります。令和元年東日本台風の際には、各地で川が氾濫し、12人の方が亡くなりました。それ以前にも、平成5年の11月豪雨、昭和61年の8・5水害など、たびたび大規模な浸水被害に見舞われてきました。
それではハザードマップを見ていきましょう。夏井川沿いを見ますと、広い範囲に色がついていますね。
▼いわき市小川公民館
そうですね。たとえば小川地区では、夏井川と小玉川の合流地点を中心に、エリア一帯が着色されていて、小川公民館は3メートルから5メートルの浸水予想となっています。ここは地震発生時などの指定避難所となっていますが、洪水のおそれがある時には利用できませんのでご注意ください。こういった避難所の情報もハザードマップに掲載されています。
▼いわき市文化センター
このあたりは、夏井川と新川、2つの2級河川に挟まれた地域です。ハザードマップでは、想定し得る最大規模の大雨として、1000年に一度程度の大雨による浸水を示していますが、平地区の中心部、たとえばいわき市文化センターでは、5メートルから10メートルの浸水の可能性があります。これは建物の3階まで浸水する高さになります。
▼いわき市四倉支所
市北部の四倉地区にある、いわき市四倉支所は、二級河川の仁井田川から2キロあまり離れていますが、ハザードマップを見ますと、50センチから3メートルの浸水リスクがあります。このように、河川から離れた場所でも、浸水のおそれがある地域がありますので、ハザードマップで確認してください。
最後に、リスナーへお伝えしたいメッセージをお願いします。
自分の住んでいるところは大丈夫と思い込まず、今一度、浸水の危険性と、避難場所を確認してください。
いわき市災害対策課
電話:0246-22-1206
第2回:郡山市建設交通部河川課流域治水推進係 金子武司さん2022.6.26放送
水害という点で、郡山市の特徴について教えてください。
郡山市の河川数は、164河川、延長約609kmございまして、そのうち約8割にあたる130河川が阿武隈川に流入しており、人口比率では、99%の市民の皆様が阿武隈川流域で生活されております。 この阿武隈川の特徴としましては、南北に長く、阿武隈川の流下方向(南から北)と台風の進路が一致しやすいため、大規模な浸水被害が発生しやすいという特徴がございます。 令和元年東日本台風の進路も、阿武隈川の流下方向と一致し、阿武隈川流域全域にわたり平均253㎜と戦後最大の降雨量となり、観測史上最高水位を更新し、流域に甚大な浸水被害が発生しました。(阿久津観測所 10.01m(計画高水位133cm超過)
それではハザードマップを見ていきましょう。郡山駅周辺が、ピンク色になっていますね。
▼郡山駅
はじめに、郡山駅周辺をご覧ください。郡山駅周辺は、阿武隈川と逢瀬川の影響を受ける地域でして、ハザードマップでは、浸水浸0.5mから3.0mの範囲である薄いピンク色に着色されております。郡山駅では、駅西口広場が最も深く、約1.8mの浸水が想定されております。
▼中央工業団地
令和元年東日本台風において甚大な被害があった中央工業団地ですが、この地域は阿武隈川と谷田川の影響を受け、大部分が3.0mから5.0mの範囲であるピンク色に着色されており、一部5.0mから10.0mの範囲である赤の箇所もございます。中央工業団地で最も深いところでは、東部体育館周辺で、約6.3mの浸水が想定されております。
最後に、リスナーへお伝えしたいメッセージをお願いします。
郡山市では、令和4年4月1日に「郡山市洪水ハザードマップ」を改訂し、市のウェブサイトに公表しております。このハザードマップにつきましては、市内全域の全世帯、学校、事業所等に順次配布いたしますので、日頃からお住まいの場所や職場周辺などの浸水想定区域を確認し、雨の降り方に応じた安全で迅速な避難行動にご活用くださいますようお願いいたします。
郡山市建設交通部河川課
電話:024-924-2701
第1回:福島市建設部河川課 只浦啄郎さん2022.5.22放送
水害という点で、福島市の特徴について教えてください。
福島市は、市内ほとんどの河川が阿武隈川に流れ込んでおり、阿武隈川と荒川や松川、濁川など支川との合流付近において、バックウォーター現象が発生し、浸水被害が発生しやすいという特徴があります。実際に、昭和61年の8.5水害や令和元年東日本台風の際には、阿武隈川本川と支川との合流地点等で広い範囲が浸水し、甚大な被害がありました。
それではハザードマップを見ていきましょう。阿武隈川につながる大森川や松川の合流地点が、ピンク色になっていますね。
▼福島第一中学校
福島第一中学校周辺は、一級河川の荒川や大森川、濁川が阿武隈川に合流するため、浸水被害が発生するリスクが高い地域です。ハザードマップでは最大で3~5mの浸水のおそれがあるピンク色と、5m以上に達するおそれがある赤色で着色されています。
▼信夫ヶ丘競技場
また、阿武隈川と松川の合流点に位置する信夫ヶ丘競技場も最大で3~5mの浸水のリスクを表す色が塗られております。
このように洪水ハザードマップには、浸水が想定される区域だけでなく、開設する避難所や、過去の浸水実績も記載されています。河川から離れた場所でも、浸水するおそれがある地域がありますので、自宅の近くに川がないから大丈夫と思いこまず、ハザードマップで確認してください。 また、浸水が想定される区域の電柱などに浸水深を表示する「まるごとまちごとハザードマップ事業」を進めています。日頃からお住まいの地域で浸水が想定される区域を確認し、水害が発生した際の避難などの参考にしてください。
最後に、リスナーへお伝えしたいメッセージをお願いします。
最後に、福島市では、水害や土砂災害などの自然災害の恐ろしさや、災害が起きるメカニズムを理解していただくことにより、災害時の避難について知識を深め、減災に役立ていくため「洪水・土砂災害ハザードマップ出前講座」を実施しております。ご希望がございましたら、福島市広聴広報課にお問い合わせください。
福島市広聴広報課
電話:024-525-3710
市町村ハザードマップリンク
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